TOPIX算出方法
東証は23日、2005年10月から、TOPIX算出方法を発行済みの全株式を基準にした現行方式から、実際に市場に流通している株式を基に算出する浮動株指数に段階的に改めると発表しています。
http://www.tse.or.jp/news/200407/040723_b.html
大株主上位10社を基準とする場合、広く浅く事業法人に持たれている銀行株の浮動株比率が実態と乖離してしまう。特に流動性の少ない地銀株は少なからず影響を受ける。
また、「TOPIX先物はどうなるかが不明瞭。月末に浮動株を反映させると、先物の期限途中で現物が入れ替わることになり、プライシングが難しくなる。一時的にTOPIX裁定残が少なくなり、結果としてTOPIX先物の流動性が失われかねない。」と指摘されています。
今月14日、東証でNTTの売買株数が8カ月ぶりに7万株を超え、前日の2倍以上に急増しました。
東証株価指数(TOPIX)の算出対象となるNTTの株数が10%強も増えたためです。
TOPIXは東証1部の(原則として)全銘柄の時価総額の増減を表す指数と言ってよい。東証1部には1500銘柄以上が上場しているが、全体の時価総額のうち、NTT1銘柄で1.5%ほどを占める。この超大型株の株数、つまりは時価総額が一挙に増えたため、TOPIXに連動する形で資産を運用する機関投資家は、NTT株を買い増さざるを得なくなったわけです。
TOPIX浮動株指数導入発表で材料出尽くし感、NTT買い・NTTドコモ売りの巻き戻しの動きとなる可能性が大。