本日は一日売買停止
みずほ証券がジェイコム株を大量に誤発注した問題で東京証券取引所は九日午前、ジェイコム株の売買取引を終日停止すると発表した。会見した東証の天野富夫常務は、八日の時点で売買停止にする選択肢があったことを認めた上で、「八日の売買の実態を把握した上で判断した」と説明した。
同証券の注文ミスによって、市場では十万株以上が売り越しのまま未決済で残っているとの観測が広がっている。同証券が決済のためジェイコム株をさらに買い戻しに動くと想定され、市場が混乱するのを回避するために、売買停止することにした。
みずほ証券が誤発注を取り消せなかった原因については、取り消し注文の内容が誤っていたためだったことが分かった。同証券は八日、ジェイコム株を「六十一万円で一株の売り」を「一円で六十一万株の売り」と誤って発注。売り注文を出したとほぼ同時に初値六十七万二千円が付いた。
初値をつけた時点で自動的に、取引できる値段の下限(ストップ安)は五十七万二千円、上限(ストップ高)は七十七万二千円と決まった。同証券の売り注文も自動的に値幅制限の下限値「五十七万二千円」に変換された。同証券は繰り返し注文取り消しの操作を行ったが、売値が「一円」に設定されたままの状態だったため東証のシステムに認識されず、取り消すことができなかったとみられる。
自動的に注文内容が変わる点について東証は、「常識と思っていた。一円の注文を取り消そうとするとは思わなかった」(天野常務)と指摘し、認識の違いを明らかにした。注文が制限値幅を超えた場合の扱いは、東証の業務規定に明記されている。
東証の売買監視担当者は誤発注に気づき、みずほの担当者に三回にわたり取り消しを要請したが、みずほ側は「うまくできない」と回答。取り消しの注文内容が誤っていたことには双方とも気づかず、十分程度で売り注文の六十一万株すべてが買われてしまった。東証は、値幅制限下限の五十七万二千円で取り消し注文を出していれば実際に取り消されていたはずだと説明している。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20051209/eve_____kei_____001.shtml
ストップ安が572000円なので、1円の売り注文はすべて572000円で61万株売りの注文にすべて置き換えられていた。
これにみずほ証券側が気付かず、1円での売り注文を訂正しようとしたため取り消し注文ができなかったようです。
この61万株はすべて買われたため、みずほ証券は買い戻さねばならないため、その混乱をさけるために売買は停止。
未だに売り注文が取り消されていないというのだから、売買停止は致し方のないところ。
ちなみに本日売買停止にしても、みずほ証券は必ずいつか買い戻さねばならないため、みずほ側は売買が再開される来週から本格的に買ってくると思われる。
(まだ最低でも10万株ほど買い戻さねばならないと言われている)
失敗したものは徹底的に地獄に落とすというのが、株式市場の鉄則ですから。
お〜、怖〜ぁ。