貸し渋りが加速

銀行の貸し渋り貸し剥がしが加速しています。
それに伴って、運転資金がショートしての倒産が増えています。

融資を受けられない企業では「以前は貸してくれたのに、今回はなぜダメなのか」との不満爆発。

そうですね。

以前は貸してくれていた場合、企業の方では今回も貸してくれるものだと思っています。
政府では各金融機関に「貸し渋り貸しはがしの改善を要請した」としていますが、
こんなのにはビクとも反応しないことはこの10年間の経験で誰にでもわかるはずです。

政府も「信用保証協会の保証枠を総額20兆円に拡大する対策」を錬っているようですが
前回と同じように金融機関を通して経済対策融資を行うようであれば、同じ轍を踏むことになります。

つまり信用保証協会が融資するのではなく、実質的には信用保証協会の代理人として金融機関が
立ちますので、金融機関が融資を申し込み、その融資が実行されれば、銀行の方へほとんどを
返済されるという手法です。

これでは全く経済対策の意味がありません。

政府もキチンと考えなくてはなりませんが、そんなことばっかりやっている金融機関は徹底的に
処分していくという手法をとらないとダメなような気がします。

前回も公的資金を入れる時には、正直に申告してもらう代わりに、経営責任を問わないという
取引が行われました。

そのことによって三井住友銀行の頭取だった西川善文氏は何の責任もとらずに日本郵便の社長に就任。
これが小泉郵政民営化の実態なのです。

実質的に今政府は何の経済対策も施していないわけですから、この年末までに、かなりの大企業が
倒産してしまうと思っておかねばならないと思います。

参考ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081119-00000051-fsi-bus_all