監視強化

インターネットを通じた株式売買で、大量の注文訂正や取り消しによる相場操縦と見られる行為が増えている問題で、東京、大阪など全国6証券取引所は来年6月から、不自然な売買の監視強化を証券会社に義務づける方針を固めた。

 不審顧客を抽出するための共通基準を各取引所が設け、証券会社に対し、顧客の不公正取引の有無などについて調査を求め、悪質な場合は取引を中止させる。

 各取引所によると、個人投資家の株売買の8割以上を占めるようになったネット取引で目立つのは、1日に何度も売買を繰り返してわずかな利ざやを稼ぐ「デイトレーダー」と呼ばれる個人投資家だ。

 瞬時に注文を出せ、取引が成立する前の取り消しや訂正注文には売買手数料がかからないネット取引の利点を活用。証券会社に大量の買い注文を出し、株価が上がると売りに回り、自らの買い注文は取り消したり、事前に示し合わせて大口取引を成立させ、活況に見せかけたりするなど、不自然な取引も見られるという。

 現在、新興企業向け市場を中心に、注文の訂正や取り消しは注文件数全体の3、4割に上り、取引所のシステム障害の一因ともなっている。

 各取引所が検討している不審顧客の抽出基準では、顧客が特定の株の当日の売買高の5%以上の取り消しを1回で行い、その直前3分間に売買を行ったことが後で確認された場合などを審査対象とする。

 その上で証券会社が、該当顧客が相場操縦を狙った不公正取引に関与していなかったかどうかを調査し、不自然な取引を繰り返した顧客には証券会社が注意し、改善が見られなければ注文を受けるのをやめる方針だ。

 「証券会社の行為規制等に関する内閣府令」は、作為的な相場形成につながる取引の受託を証券会社に禁じている。各取引所はこれを根拠に取引所規則を改正し、検査などで証券会社の順守状況を確認し、顧客の監視が甘ければ制裁金などの処分を行えるようする。
http://news.goo.ne.jp/news/yomiuri/keizai/20051213/20051213it06-yol.html?C=S


これで戦略も変わっていくのかもしれません。
今までは不自然な板があって当然との認識の下で投資行動を取っていましたから。

ただ簡単にはなくならないよね。


次なる手が登場してくるように思います。